いにしへの

卒業生の風物詩、徒然日記。依頼が来たときは私の番が来たのかと実感しました。
改めまして、ゆりです。
感動するような文章は表現力豊かな他の同期が書いてくださると思うので、私は後輩に伝えたいことを中心に書かせていただきます。

「いにしへの奈良の都の八重桜けふ九重に匂ひぬるかな」(百人一首61番 伊勢大輔)
この歌ご存知でしょうか?紫式部の代わりに大役を任された伊勢大輔が藤原道長に即興で歌を詠めと言われて詠んだ歌です(詳しく知りたいという希有な方はググってくださいませ)。対応力半端ない…それはさておき、今の御世の栄華ぶりを歌ったとされていますが、八重桜に注目すると別の解釈も出来るのではないかと思うのです。
当時は平安時代最盛期、そこの人々から見ると奈良はまさに「いにしへ」でした。しかしそうした場所でも見事に咲き誇り、京都へと場所が変わってもさらに輝く八重桜―その姿は私たちにも言えることだと思います。
どんな場所であろうが、場所が変わろうが自分らしく咲き誇る、輝き続ける。ただあるだけで周囲の人々を引きつける。
私もそうありたいと思いますし、近コンの皆さんも頭の片隅においていただけると嬉しいです。
余談ですが、作者の伊勢大輔も即興で思いついたわけではなく、いつチャンスが来てもいいように前々から準備していたはずです(と考えないとやっていけません凡人は)。
近コンにはチャンスがいっぱいあります。それをチャンスとみるか無視するかはそのときのあなたの気分次第です。そういう気分になったときに目の前にあるチャンスをつかんでいってください。

最後に。
「立ち別れ因幡の山の峰に生ふる まつとし聞かば今帰り来む」(百人一首16番 中納言行平)
もし何か話したいことなどあれば遠慮無くLINEしてください。どこにいようが飛んでいきます!!

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