桜の蕾がふっくらと、春の訪れを告げている。
「嗚呼、大学生活もこれでおしまいか…」
僅かな寂しさと、未来への希望と、ほんの一握りの不安が、自分の背中を押す。
僕のあだ名は、もってぃー。「聞こえにくい」法学部生である。
中学・高校は聴の学校に通い、同世代のろう者との関わりをほとんど持たないまま、大学へ進んだ。
近コンとの出会いは、高2の夏。
大学進学を目指す自分は、大学生のろう者が集まる団体のイベントが近畿で開催されることを親から聞き、夏の集い34thに参加した。
それから1年と少しの時が経ち、大学に入った僕は…近コンを訪ねた。
そこには、
これまで会ったことがない仲間たちがたくさんいて、
自分の知らない考え方に出会った。
様々な企画に参加し、
時には企画を立てるスタッフとなり、新たなことに「挑戦」する。
個性豊かで、色々な「強み」をもつ仲間たちと交流し、
学び、成長できる環境は、
他にはない「近コン」ならではの魅力
だと思う。
「近コンに入ってよかった。」
出会えたこと、経験、仲間…
すべてに感謝して、今飛び立とう。